FOCUS
臨床検査技師による検査データ解析のすすめ
直田 健太郎
1
1聖隷浜松病院臨床検査部
pp.1108-1110
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208144
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はじめに
超高齢社会および人口減少を迎えるわが国にとって,多くの方が健康でより長く仕事を続けることができることは,働き手の確保という観点からも重要である.これを受け,さまざまな分野で働き方改革が求められているが,医療業界においてはとりわけ“医師の働き方改革”について議論され,医師の負担軽減のためさらなるチーム医療の考えを進める医療機関内のマネジメント改革の1つとして,タスク・シフティングおよびタスク・シェアリングが推進されている.
2019年10月には厚生労働省において「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」1)も発足し,現行制度の下で可能な領域におけるタスク・シフティング,タスク・シェアリングを最大限に推進できるよう,また,多くの医療専門職種それぞれが自らの能力を生かし,より能動的に対応できる仕組みを整えるための具体的検討が行われている.
このような状況のなか,聖隷浜松病院(以下,当院)では以前より医師に対する業務支援の一貫として,検査データ解析情報を医師に発信する取り組みを実施している.
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