今月の主題 浮腫と臨床
浮腫患者のみかた
臨床検査のすすめかた
高光 義博
1
,
阿部 裕
2
1阪大第1内科
2阪大内科
pp.1220-1222
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207342
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はじめに
浮腫は細胞外液,とくに組織間液の病的に増加した状態をいうが,その分布状態より局所性浮腫と全身性浮腫に大別され,それぞれ種々の原因が存在する.このような各種の浮腫を鑑別するには基本的には表1のごとき過程で診断を進めればよい.病歴,理学的所見などよりある程度の鑑別は可能であるが,確定診断には尿,血液の生化学的検査,各臓器の機能検査などが必要である.以下,全身性浮腫を鑑別するための諸検査を第一次検査(スクリーニングテスト)と第二次検査(臓器別検査)に大別して,その大要を解説する.
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