増刊号 採血のすべて—手技から採血室の運用まで徹底解説
Ⅲ 採血手技と検査値
抗凝固剤の影響
神山 清志
1
1一般社団法人浦和医師会メディカルセンター
pp.254-261
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207916
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はじめに
臨床化学検査領域ならびに免疫検査領域における検体検査の分析試料は,一般的に血液が凝固したのちに遠心分離を行うことによって得られた血清が用いられる.逆に,血液検査やホルモンや特殊検査は,検査目的に応じた抗凝固剤が添加された専用の採血管を用いて試料を採取することが多い.また,臨床化学検査でも緊急検査や透析後の検査ではヘパリンを用いた血漿を試料とすることがある.
本稿は,抗凝固剤についてその作用,使用目的,臨床化学検査に与える影響などを解説する.
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