ワンポイントアドバイス
冷却メイグリュンワルド希釈液が染色性に与える影響
齋藤 泰智
1
1市立函館病院中央検査部遺伝子細胞生物検査センター
pp.932-934
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207660
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はじめに
メイグリュンワルド(以下,メイ)・ギムザ染色は血球形態の鑑別に用いられ広く普及している染色法ですが,その染色性は施設によって幅があり,施設間差が問題となっています.染色性の差に与える主な要因として,室温環境,染色液メーカー,ギムザ希釈液の濃度や染色時間が挙げられますが,これらの条件が同一であっても,再現性の高い染色性を得ることが困難でした.当院では,染色性の差に与える要因として温度に着目し,メイ希釈液の温度が染色性に影響していると考えました.そこで本稿では,メイ希釈液の温度変化に伴う染色性の変化について,浸漬法(表1)1)と上乗法(表2)1)を用いて検討した結果をご紹介します.
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