Japanese
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綜説
希釈法
Indicator Dilution Method
細野 清士
1
Kiyoshi Hosono
1
1慶応大学医学部石田内科
1Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University.
pp.336-346
発行日 1963年5月15日
Published Date 1963/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201205
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I.はじめに
未知の液体の容量を知るために,指示薬(Indi—cator)を注入してその希釈の割合から未知の液体の容量を求める方法を希釈法という。
希釈法の医学への応用は,古く1700年代に報告1)がみられるが,Stewart2)3)4)5)が希釈法による血流量,Central blood volume測定の理論を発表して以来急速に進歩し,動物実験にも臨床検査にもしばしば応用され,理論的方面も活発に議論された。最近に至り,医学の長足の発達に伴い希釈法の応用は多岐多方面にわたり,理論的にも再検討されようとしている。米国においても1961年に希釈法に関するシンポジウムが行なわれ,希釈法について再検討が加えられた。
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