技術講座 生理
—step up編—呼吸機能検査を行う技師に必要な画像診断検査の知識
髙井 大哉
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.520-526
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207540
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Point
●閉塞性換気障害の代表である気腫有意の慢性閉塞性肺疾患(COPD)では,胸部X線写真において横隔膜位の低下,肺の透過性の亢進,肋間の開大がみられる.
●肺活量の減少は重度のCOPDや間質性肺炎などでみられる.前回値から急激に肺活量が減って,画像の異常(間質性肺炎の増悪,無気肺,胸水の貯留)などがみられれば,ただちに主治医に連絡すべきである.
●気胸や肺結核は呼吸機能検査の禁忌である.典型的な画像を示したので,見かけた際には検査前に主治医に問い合わせる.
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