技術講座 血液
シリーズ 末梢血液像観察の基礎・1
白血球編
阿南 建一
1
1福岡大学医学部腫瘍血液感染症内科学
pp.510-519
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207538
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Point
●末梢血液像の白血球分類は,自動血球計数装置による機器分類と光学顕微鏡による目視法分類の2つに大別される.
●目視法分類は,検体採取から鏡検までの工程に発生するアーチファクトやピットフォールの要因とその回避策が不可欠である.
●目視法分類による白血球分類は,細胞構成を理解して百分率と絶対数を求め,異常所見については高度な知識と眼力をもって形態診断を行う.
●白血球分類の報告は,正規分類項目以外の細胞の場合,other欄やcomment欄を有効に活用することが望ましい.
●未染色の標本や診断を終えた標本は,責任者を明確にして保存や保管に努める.
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