技術講座 輸血・遺伝子検査
シリーズ HLA-DNAタイピング検査・3
—step up編—新規検査法の可能性
中島 文明
1
1日本赤十字社中央血液研究所研究開発部
pp.1242-1249
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207397
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Point
●IMGT/HLAデータベース(http://www.ebi.ac.uk/ipd/imgt/hla/)には,全HLA遺伝子の塩基配列情報が登録され,さまざまな検索・閲覧ができる.
●ambiguityとは,HLA判定結果がA*02:15NとA*24:02,あるいはA*02:07とA*24:183Nのどちらかで,これ以上確定できない状態のことである.
●500ビーズのルミネックス法は,マイクロビーズ500種類との反応を1チューブで測定し,HLA-DNAタイピング検査の高精度化と高処理化を両立している.
●NGS法は,HLA遺伝子をクローンライブラリー化せずにDNA塩基配列を測定し,ambiguityがほとんどない結果が得られる.
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