FOCUS
ピロリ除菌時代の上部消化器疾患
草野 央
1
1日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野
pp.1322-1324
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207423
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はじめに
1982年に同定されたHelicobacter pylori(H. pylori)感染1)は,胃癌をはじめとした上部消化管疾患の原因の1つとされており,その状況の推移,変遷は多くの上部消化管疾患の頻度に影響を与えている.特に,わが国の胃癌の大半はH. pylori感染が主要因であり,除菌治療によって胃癌予防が可能な時代となっている.つまり,H. pylori感染の変遷は,将来の疾病構造の変化を予測するうえで重要な情報となる.
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