病気のはなし
クッシング症候群
山下 薫
1
,
谷田部 淳一
1
,
市原 淳弘
1
1東京女子医科大学高血圧・内分泌内科
pp.1306-1312
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207417
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Point
●満月様顔貌,中心性肥満,野牛肩,腹部の赤色皮膚線条などのクッシング徴候を呈する古典的症例の他,副腎偶発腫瘍として発見される場合には臨床徴候を欠くサブクリニカルクッシング症例も多い.
●病型は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)依存性クッシング症候群とACTH非依存性(副腎性)クッシング症候群,グルココルチコイド投与による医原性クッシング症候群などが存在する.
●治療は副腎性クッシング症候群では腹腔鏡下副腎摘出術,クッシング病では経蝶形骨洞的下垂体腺腫摘出術の適応を検討する.サブクリニカルクッシング症候群に対しては対症療法の実施も選択肢となる.
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