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劇症型溶連菌感染症の疫学と背景
杉田 行平
1
,
渋江 寧
2
1横浜市立みなと赤十字病院総合内科
2横浜市立みなと赤十字病院リウマチ科(感染症科)
pp.620-622
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207230
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はじめに
β溶血性レンサ球菌は血清学的にA〜HとK〜Tに分類されるが,なかでも臨床的にはStreptococcus pyogenes〔A群溶血性レンサ球菌(group A Streptococcus:GAS)〕,S. agalactiae〔B群溶血性レンサ球菌(group B Streptococcus:GBS)〕,S. dysgalactiae subsp. equisimilis〔C群,G群溶血性レンサ球菌(SDSE)〕が特に重要である.近年,これらの菌による劇症型溶連菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome:STSS)が増加傾向にあり話題となっている.本稿では,STSSの疫学ならびに患者背景について解説し,一般的な臨床経過についても紹介する.
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