FOCUS
ポドサイト障害によるCKD研究の最前線
内藤 正吉
1
,
川島 永子
1
,
竹内 康雄
1
1北里大学医学部腎臓内科
pp.14-17
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207033
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はじめに
末期腎不全の予備軍である慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)は,心血管系疾患(cardiovascular disease:CVD)の危険因子でもある.CKDは,尿所見の異常または腎機能の低下が3カ月以上続く状態と定義される.CKDの多くは,以下の理由でポドサイト障害による糸球体硬化により生じると考えられている1).
①CKD増悪因子である蛋白尿はポドサイト障害と関連している
②多くの糸球体疾患および動物モデルにポドサイト障害が存在している
本稿では,ポドサイト障害の最近のトピックスについて,われわれの報告と,最近注目されている非対称性ジメチルアルギニン(asymmetric dimethylarginine:ADMA)を中心に記す.
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