増刊号 一般検査ベーシックマスター
第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques
Situation 1—検体採取から検査まで
尿検査
尿中アスコルビン酸が検査値に与える影響を考える
山本 裕之
1
1大阪赤十字病院臨床検査科部
pp.287-289
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206776
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Quality Controlのために
・アスコルビン酸は非常に強力な還元作用を示し,試験紙の反応を阻害・抑制する働きをもつ.
・尿の出ない患者にペットボトルのお茶や清涼飲用水の飲用を勧めていないだろうか? 正しい検査結果を臨床にフィードバックするためには,患者の協力が必要であり,必要に応じて説明を行えるよう試験紙の特性を理解しておく.
・アスコルビン酸の影響を防ぐために,各社が発売中の試験紙には様々な改良がなされているが,想定以上のアスコルビン酸濃度では偽陰性化が起こる.
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