FOCUS
新規前立腺癌バイオマーカーの探索
寺田 直樹
1
,
小川 修
1
1京都大学医学部泌尿器科
pp.370-373
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206423
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はじめに
近年,前立腺癌患者の数は激増しており,2015年のわが国における癌統計予測では,前立腺癌罹患者数は男性の全癌腫のなかで第1位となった1).前立腺癌患者数がこれだけ増加している原因として,高齢化や食生活の欧米化などが挙げられるが,最も影響を及ぼしているのは血中前立腺特異抗原(prostate specific antigen:PSA)検査の普及であろう.本稿では,まずPSA検査の有用性と問題点について言及し,それらの問題点を解決するための新規バイオマーカー探索について,筆者らが現在行っている手法を中心に紹介する.
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