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アルブミン尿とABIの関連性(2型糖尿病患者における末梢神経障害の評価)
廣瀬 あゆみ
1
,
渡邉 恒夫
2
,
加納 克徳
1
1加納内科・リウマチ科・糖尿病内科クリニック
2岐阜大学医学部附属病院検査部
pp.670-672
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205992
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アルブミン尿とABIの関連性とは
近年,2型糖尿病患者は増加の一途をたどっており,糖尿病の本態のみならず,合併症を早期発見・治療することは,わが国にとって重要な課題であると考えられる.これらの糖尿病合併症が,それぞれが単独で進行するのではなく,相互に関連していることは以前より言及されており1),特に同じ細小血管障害である腎障害,ひいてはその指標であるアルブミン尿〔A/C(urinary albumin creatinine ratio)〕は,末梢神経障害と明らかな関連性が指摘されている2,3).一方で,ABI(ankle brachial index)は一般に広く知られる末梢動脈疾患の指標であり,これらの引き起こす虚血は末梢神経障害の原因の一つである.
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