今月の主題 蛋白尿の病態解析
蛋白尿のメカニズム
糖尿病性腎症と微量アルブミン尿
羽田 勝計
1
Masakazu HANEDA
1
1滋賀医科大学第3内科
キーワード:
糖尿病性腎症
,
微量アルブミン尿
,
糸球体高血圧
Keyword:
糖尿病性腎症
,
微量アルブミン尿
,
糸球体高血圧
pp.1084-1091
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903855
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
尿中アルブミン排泄量の増加を微量アルブミン尿(microalbuminuria)と呼ぶが,現在この微量アルブミン尿の検出が糖尿病性腎症の早期診断に用いられている.微量アルブミン尿の基準値は明確にはされていないが,20μg/分(約30mg/日)あるいは30mg/gCrがよく用いられている.糖尿病性腎症の成因が微量アルブミン尿の成因でもあるが,なかでも腎臓内血行動態異常に起因する糸球体高血圧と,糸球体基底膜のcharge barrierの障害が重要である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.