けんさ質問箱
目視法でよりもはるかに多い外注成績での桿状核数
相賀 静子
1
,
K生
1埼玉県立衛生短大
pp.1546-1547
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205760
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問 今まで血液像は顕微鏡をのぞいて分類していたのですが,検査センターに依頼することにしました.しかし,検査報告書を見て,びっくりしました.桿状核数が,かつては1〜3%前後だったのが,9〜12%とはるかに多いのです.これはどう解釈すればよいのでしょうか.(岡山県・K生)
答 好中球桿状核球と分葉核球について種々議論されているが,結論はなかなか出ないのが現状である.1981年から3年間,日本臨床衛生検査技師会血液正常値設定委員会が「全国の健康な臨床衛生検査技師を中心とした血液正常値の現状」1)をまとめた.その詳しい経過内容については本書を参考にしていただきたいが,数々の項目の中で測定条件が設定されている.その中に,①静脈採血(EDTA血)であること,②採血後検体放置時間が'81,'82年度は2時間以内,'83年度では4時間以内,③日常の検体測定と同様に行う,としている.ご質問の標本も上記のような条件であろうと思うが,両施設での検体処理,検査センター側の検査方法(目視法か,自動機器か)がわからないので,日臨技などのデータを参考にしてお答えしたい.
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