特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール
Ⅴ.胆管癌治療のプロトコール
(3)国立がんセンター東病院外科
竜 崇正
1
,
木下 平
1
,
小西 大
1
,
河野 至明
1
,
新井 仁秀
1
,
谷崎 裕志
1
,
趙 明浩
1
Munemasa RYU
1
1国立がんセンター東病院外科
pp.167-172
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901686
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胆管癌は局所を中心として進展する癌であり,遠隔転移は比較的少ないとされる.このため,予後は癌の進展のみならず黄疸や胆管炎に左右される.われわれは,治療の主体は局所をいかに制御するかであると考え,肝切除や血管合併切除を併施して積極的に対応している.また,有効な局所療法である術中照射,体外照射,胆管腔内照射などを手術の補助療法もしくは切除不能例の治療に積極的に応用している.効果がありかつ延命に寄与する化学療法は現在のところないので,切除不能例や再発例で患者が希望する以外には化学療法は行わない方針としている.本稿では,われわれが実際に行っている胆管癌治療プロトコールについて述べる.
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