技術講座 輸血
monospecificクームス試験
高橋 保子
1
1聖隷浜松病院検査部
pp.1189-1192
発行日 1989年8月1日
Published Date 1989/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205673
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サマリー
クームス試験には,直接クームス試験と間接クームス試験がある.直接クームス試験は,生体内ですでに不完全抗体および補体成分が赤血球に感作しているか否かを検査し,間接クームス試験は,血清中に遊離している不完全抗体が存在するか否かを既知の抗原を用いて検査する方法である.クームス血清には,broadspectrum抗ヒトグロブリン(AHG)とmonospecific AHGとがあるが,直接クームス試験,間接クームス試験,抗体スクリーニング,交差適合試験には,broad spectrum AHGを用いなければならない.直接クームス試験が陽性のときは,患者赤血球表面に抗体が付着していることを意味するので,monospecific AHGを用い,IgGか補体かを検査する.
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