特集 必修 日常検査の実技
血清
クームス試験
竹内 直子
1
1慈恵医大病院輸血部
pp.56-57
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200841
- 有料閲覧
- 文献概要
クームス試験は抗ヒトグロブリン試験とも言われ,非定型抗体の検出法のひとつで,応用範囲も広く大変良い方法である.この検査法は手技は簡単であるが判定には熟練を要する.また用いたクームス血清(抗血清)の良悪が大きく結果に影響するので,その検査目的に適した(一般には広域に反応する良質なもの)抗血清を吟味して用いなければならない.現在では,検出された非定型抗体が何の抗体であるかという同定の要求も多くなってきたので,血液型抗体についての同定法も,クームス試験を応用してあわせ図解した.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.