技術講座 細菌
百日咳菌の分離・同定
郡 美夫
1
1千葉市立病院検査科
pp.1193-1198
発行日 1989年8月1日
Published Date 1989/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205674
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
現在,百日咳の診断は,定型的症状(痙攣性咳嗽,吸気笛声),百日咳抗体の上昇,百日咳菌(Bordetella pertussis)の検出によりなされる1).定型的症状は症例により異なり,百日咳抗体価も,患者が低年齢層に多いことから上昇しにくく,百日咳菌を分離し百日咳を確定診断することが重要となる.しかし,百日咳菌の分離もまた容易でなく,検査担当者が本菌を熟知し,医師との連絡を密にして検査を実施することが,本菌の分離に当たって最も重要なことである.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.