感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[2]染色法
3)グラム染色
松尾 啓左
1
1佐世保中央病院臨床検査科
pp.691-693
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205012
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本来は組織中に存在する細菌を組織から染め分けるために,1884年にHans Christian Gramにより考案された方法であるが,ほとんどの細菌はグラム陽性と陰性とに染め分けができ,その特徴的形態所見から,ある程度菌種や属を推定することも可能である.もっとも基本的・必須の手法で,検査全般に迅速性を要求されている昨今,あらためてその重要性がクローズアップされてきている.
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