検査法の基礎
グラム染色
矢越 美智子
1
1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
pp.413-417
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900594
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サマリー
1884年,Christian Gramが報告したグラム染色は,細菌検査における最も基本的な検査法の一つである.グラム染色のメカニズムは現在もなお不明の点が多いが,近年,細菌の電子顕微鏡を用いた超微形態所見との対比からの解析も進んでいる.
本稿ではグラム染色のメカニズムに関する諸説について解説するとともに,染色手技ならびに染め上がりに影響する要因についても触れた.さらにグラム染色標本観察の基本的な事項についても記述した.
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