技術講座 一般
髄液蛋白分析法
小沢 経子
1
,
芝 紀代子
2
,
新井 雅信
3
1埼玉県障害者リハビリテーションセンター医療部
2東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
3関東逓信病院神経内科
pp.1259-1263
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204736
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
髄液中の蛋白分析を行うことは,中枢神経疾患やその他の疾患の診断の補助として,有用であることはいうまでもない.近年高感度な銀染色法の出現により,濃縮することなしに,濃度の低い髄液蛋白の分析が可能となった.本稿では日常検査で行われている電気泳動法と銀染色の組み合わせによる髄液蛋白分画法について述べた.またオリゴクロナールバンドなどの特異な蛋白バンドを同定するための免疫固定法についても述べ,髄液蛋白に特有なプレアルブミンやトランスフェリンおよびγ-グロブリン分画の臨床的意義についてふれた.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.