技術講座 生化学
血清ビリルビン分画法
高阪 彰
pp.1242-1246
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204732
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薬と直接に反応し,アゾジピロールを生成する(直接型ビリルビン).一方,アルコールやカフェインー安息香酸ナトリウム,ダイフィリンなどの反応促進剤存在下では,Bc,BδだけでなくBuもジアゾ化試薬と反応する(総ビリルビン).ジアゾ化試薬としてはスルファニル酸と亜硝酸ナトリウムの塩酸溶液が用いられるが,最近では,用時調製を必要としない安定化ジアゾニウム塩も用いられる.また,生成されたアゾジピロール色素を高感度で安定な状態で測定するために,アルカリ性のフェーリング液を用いるJendrassik-Grof法や,Michaelsson変法が最近ではよく用いられている2,3).
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