免疫化学検査 わだい
SRID法の日常検査での注意点
宇津 晶子
1
1慶応義塾大学病院中央臨床検査部
pp.901
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204639
- 有料閲覧
- 文献概要
SRID法は,定量的免疫拡散法の一つとして,Faheyら1),Manciniら2)によって確立された方法で,その原理は拡散と抗原抗体反応の組み合わせである.したがって,測定結果に影響を及ぼす因子としては,抗原濃度と抗体濃度の適合比,拡散していく抗原物質の分子量などが挙げられる.また,日常検査では主として血清や血漿を用いるため,測定したい物質に対する他の血漿成分の干渉などにも注意する必要がある.そこで,日常検査で遭遇する可能性がある例を挙げてみることにする.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.