臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅶ.免疫血清検査
79.HB抗原・抗体系
小島 健一
1
Ken-ichi Kojima
1
1新潟大学医療技術短期大学部
pp.2280-2281
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219400
- 有料閲覧
- 文献概要
B型肝炎ウイルス(HBV)感染は無症候性キャリア,急性肝炎,持続性肝炎,亜急性肝炎,劇症肝炎,慢性肝炎,肝硬変,原発性肝癌などの原因となる.出現するHB抗原・抗体系にはHB surface(HBs)抗原,HBcore(HBc)抗原およびHBe抗原とそれぞれに対する抗体が知られ,測定法も確立した感がある1).その臨床的意義は表1に示す.HBV感染が一過性か持続性か,また感染既往であるかなどを上記マーカーの出現状況,力価などより区別する.表2にそれらの組み合わせとHBV感染のstageを示す.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.