トピックス
サルモネラの血清型変更
田村 和満
1
1国立予防衛生研究所細菌部
pp.1211-1212
発行日 1986年10月1日
Published Date 1986/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203887
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SalmonellaをKauffmann-Whiteの様式によって血清型(serovar)に分類することは,1934年に国際サルモネラ委員会において採択され,それ以来50年間,新しい血清型が追加され続け,いまや1600種以上に及んでいる.このような血清型の多様化は,そのまま血清型を追加していくだけでは,多少の無理と矛盾がでてきた.例えばO血清群をA,B,C,D,Eなどのアルファベットで呼んだが,もはやその数はO66血清群にまで達している.
O抗原のあるものはバクテリオファージによって介達されることが明らかとなり,そのようなO抗原の有無の変異を起こす抗原にO血清群を区別しても無意味である.
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