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Myelodysplastic syndrome
森山 美昭
1
1新潟大第一内科無菌治療部
pp.804
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203768
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1.myelodysplastic syndrome(MDS)とは
1950年代から白血病の前病態,すなわち前白血病状態(preleukemic state;PS)についての研究が盛んとなり,PSにおける造血障害は種々の名称で呼ばれてきた1).
1976年French-American-British(FAB)グループは急性白血病の新分類法を提唱すると同時に,急性白血病と紛らわしいが,それと区別すべき造血異常としてdysmyelopoietic syndromeを設定した.その後,同じグループは1982年,骨髄無効造血に基づく血球減少症(特に貧血)と形態異常dysplasia(分化成熟異常と前癌を意味する)を呈し,PSとしての性格を有する一群の疾患をMDS(骨髄異形成症候群)と呼ぶことを新たに提唱した2).MDSの設定はPSをprospectiveに把握しようとする試みで,血液疾患の分野で,前癌状態を研究するのに最もふさわしい疾患であり,下記に述べるMDSの分類は世界的に広く採用されている.
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