病気のはなし
Myelodysplastic syndrome(MDS)
吉田 弥太郎
1
1京都大学第一内科
pp.308-313
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204451
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サマリー
骨髄低形成によらない原因不明の血球減少で,しかも異形成的な血球形態異常を呈する病態をMyelodysplastic syndrome(MDS;骨髄異形成症候群)と呼ぶ.主として高年齢層にみられ,しばしば急性非リンパ性白血病を発症するが,感染や出血などの骨髄不全死も白血病化に劣らず多発する.血球減少のほかにも血球機能の障害があり,本症候群の本態は造血幹細胞の異常に基因すると考えられている.
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