検査ファイル 項目
脱パラフィン
河又 國士
1
1中央鉄道病院中央検査部
pp.716-717
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203743
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脱パラフィン(deparaffinization)とは,包埋に用いたパラフィンを,有機溶媒(剤)であるキシレンやベンゾールで除去することである.この用語は短略して"脱パラ"ということもある.
これは日常検査にパラフィンを用いたために起こる付帯的操作のことで,一般に染色前に行う.具体的にはパラフィン切片を作り,スライドグラスに貼付乾燥した後,上記の有機溶媒を用いてパラフィンを溶解除去し,さらにアルコールから水に切片を移す過程のうちの有機溶媒以後(包埋と逆)の操作をさす(図1).
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