器具の管理
パラフィンバスの管理
畑 重樹
1
1大阪市大病院
pp.232
発行日 1971年6月9日
Published Date 1971/6/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100443
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1.パラフィンバスの構造
各医療器店で製造発売しているパラフィンバスには,自動温度調節器がつけてあり,昼夜電源を入れ放置しても全く危険性がなく,しかも常にワックスの一定温度を保つことが可能である.
パラフィンバスは,種々様々な型の物が製造されている.容量はワックス20kg,35kg入りの物があり,その構造は2種類に区別できる.湯を入れた容器の中に,ワックスのはいっているもう1つの容器を入れた方式の物と,直接バスの中に熱源がはいっていて,ワックスを溶かす方式の物である.いずれもサーモスタットで自動的に温度の調節ができる.前者はワックスのはいっている容器の周囲に湯があり,ワックスを溶かすので,容器の中全体がほぼ同じ温度に保てるが,常に湯の減少する状態を監視し,補給しなければならない.後者は湯の必要はないが,容器の中の部分により温度差が生じうる.
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