Japanese
English
特集 肺癌の診断と治療 '90
肺癌の集団検診
Mass screening for lung cancer
馬場 国昭
1
,
島津 久明
1
,
川井田 孝
2
,
下高原 哲朗
1
,
三谷 惟章
1
,
田中 俊正
1
Kuniaki BABA
1
1鹿児島大学医学部第1外科
2国立指宿病院
pp.45-49
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900007
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
近年,わが国において増加の傾向が著しい肺癌の集団検診について,その実施状況と成果,発見肺癌の治療成績,意義と問題点などについて述べた.この方面の先駆的な業績として評価されている米国のMayo Lung Projectの報告は,胸部X線写真撮影と喀痰細胞診による肺癌検診を大きな規模で推進することを積極的に支持する結果を示さなかったが,これも決して肺癌集検の意義を全面的に否定するものではない.今後,多方面からの検討により有効な肺癌検診法の確立とそれによる肺癌治療成績の向上が望まれている現状を紹介した.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.