技術講座 病理
酵素抗体法による組織内病原体の検索
川井 健司
1
,
堤 寛
2
1東海大学病院病理診断科
2東海大学医学部病理学教室
pp.743-748
発行日 1985年8月1日
Published Date 1985/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203418
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日常の病理検査室で行われている組織内病原体(細菌,真菌,ウイルスなど)の検索には,グラム染色,グロコット染色,チール・ニールセン染色(Z-N染色),ビクトリアブルー染色などがある.しかし,これら病原体は通常の組織化学染色では,特異性をもって同定できないものが多く,ことにウイルスの証明は困難なことが多い.我々は,特殊染色として広く普及しつつある酵素抗体法染色を用いて,ホルマリン固定・パラフィン包埋されたルーチンの病理切片における組織内病原体の特異的同定に関する検討を行ったので,以下に紹介する.
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