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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その1)
学術展示
角膜ヘルペスの細胞学的検索—酵素抗体法の試み
Immunoperoxidase technique in cytological diagnosis of herpes simplex keratitis
水原 誠一
1
,
小林 忠男
2
Seiichi Mizuhara
1
,
Tadao Kobayashi
2
1滋賀医科大学眼科学教室
2済生会滋賀県病院細胞病理
pp.180-181
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209337
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- Abstract 文献概要
緒言 近年,免疫組織学の分野に抗体の標識を酵素で行う新しい方法(酵素抗体法-PAP法1)が導入され,細胞診にも応用されはじめてきた.今回著者らは,臨床的にherpes simplex keratitis (以下HSKと略す)と思われる症例に対して,細胞診とPAP法を行い,その有用性を検討した.
対象 樹枝状角膜炎3眼(うち2眼は実質型角膜炎と樹枝状角膜炎の合併例),角膜潰瘍1眼,実質型角膜炎4眼(表層病変の合併なし)の計8眼で,角膜潰瘍の1眼を除いていずれもその病態や経過,既往歴などから臨床的にHSKと診断された.角膜潰瘍の症例は始めHSKと診断されず,難治であったため診断のためにPAP法を行った.
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