技術講座 細菌
培養検査法2—血液
餅田 親子
1
,
菅原 和行
1
1長崎大学病院検査部
pp.344-350
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203317
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血液培養は菌血症(bacteremia)あるいは敗血症(sepsis)の存在を知る上で,臨床細菌検査の中で極めて重要な位置を占めている.特に近年では,免疫能が低下した状態にある宿主(immuno-compromised host)の増加に伴って,従来は汚染菌(contaminant)として無視されがちであった,皮膚あるいは環境に常在する弱毒菌による感染症もしばしば経験されるようになり,真の起炎菌を決定するために細心の注意を払わねばならない時代となってきた.
本稿ではこれらの背景をふまえて,血液培養法の実際について若干の解説を加えてみたい.
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