トピックス
蛍光抗体法を用いた肺炎球菌の同定と型別
小栗 豊子
1
1順天堂大学病院中検
pp.473-474
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203052
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肺炎球菌は細菌性肺炎,化膿性髄膜炎の原因菌として重要であるが,眼科,耳鼻咽喉科をはじめ,産婦人科領域での感染症の原因ともなる.中でも重症基礎疾患を有する患者や,高齢者,若年齢者では本菌種による肺炎,髄膜炎では死亡率が高いことが報告されている.これらの患者の肺炎球菌感染症を防ぐ目的で,現在,肺炎球菌ワクチンが検討されており,このことに関連して,肺炎球菌の菌型分布の調査が盛んに行われているようになった.
肺炎球菌は現在80以上の型に型別され,このための手技は莢膜膨化反応により行われる.
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