技術講座 細菌
肺炎球菌の分離と同定
小栗 豊子
1
1順大病院中検
pp.118-121
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201279
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肺炎球菌は双球菌状の配列をなすことから以前はDiplococcus pneumoniae(和名では肺炎双球菌の名がある)と記載されていたが,最近ではBergey's Manual of Determinative Bacteriology第8版の普及とともにStreptococcus pneumoniaeと改められた.単にPneumococcusと記されている場合もあるが,属名と種名より成るラテン語名を用いるのが正しい.
肺炎球菌は肺炎,気管支炎,肺化膿症,膿胸などの下気道感染症,化膿性髄膜炎,鼻咽腔の化膿性疾患(副鼻腔炎など),中耳炎,結膜炎の起炎菌として重要である.従って肺炎球菌が検査の対象となる主な材料は次のようなものである.
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