基礎実習講座
固定の実際
渡辺 恒彦
1
1東京逓信病院
pp.175-178
発行日 1984年2月1日
Published Date 1984/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202975
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病理組織標本作製の2本柱
筆者の病理歴は約40年弱であるが,標本作りの基本は二つ,①固定,②パラフィンの入り,に尽きると思っている.固定が良くて,パラフィンの入りさえ十分ならば,あとの薄切,染色など,はっきり言えば付け足しのようなもので,すこし慣れれば大して難しい技術とは言えない.
今まで多くの方々から標本作製の苦労話を聞いたり,質問も受けてきたが,だいたいはこの固定とパラフィンの入りの2点に帰着してしまうことが多かった.
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