技術講座 病理
鍍銀染色法
金子 仁
1,2
,
清水 一
2
,
片山 博徳
2
1日本医科大学
2日本医科大学老人病研究所
pp.831-835
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203444
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鍍銀染色(好銀線維染色)は,すべての組織の骨格ともいうべき格子線維を染め出す方法である.すべての組織はこの格子線維に支えられて増殖しているといっても過言ではない.鍍銀染色が威力を発揮するのは,癌腫と肉腫の鑑別である.普通染色で診断のつけにくい場合でも,この格子線維の像で区別が可能である.さらに大切なのは,軟部肉腫の鑑別である.この重要性は新しい染色技術が開発された今日でも,決して失われていない.
以下,その染色法につき述べ,さらに陥りやすい失敗などについても記載する.
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