けんさ質問箱
腫瘍の組織学的診断と鍍銀染色
渡辺 信
1
,
田中 路子
1
,
O子
1神戸大医療技術短大部
pp.1646-1648
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205296
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問 腫瘍の病理組織学的診断における鍍銀染色の意義についてお教えください.(千葉県・O子)
答 鍍銀染色で染色される線維はいわゆる細網線維であって,上皮細胞の基底側,筋細胞の周囲にみられ,リンパ節や脾臓の実質内に微細な網状ないしは格子状にみられる.家屋の柱とか梁といった,いわば組織の骨格を形成するような形で存在し,細いものから太いものまでいろいろある.その成分はトロポコラーゲンで,膠原線維と同じであるが,鍍銀染色されるといわれるごとく,銀に対する親和性が極めて強い.
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