技術講座 血清
染色体分析法
井上 信男
1
,
黒木 良和
2
1神奈川県立こども医療センター検査科
2神奈川県立こども医療センター遺伝科
pp.1059-1066
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202645
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染色体分析が健保適用となったのは1974年10月のことであり,これが契機となって染色体検査を実施する機関が増えてきたといわれる.その後検査する現場を追認するという形で81年6月に"分染法"も定められたところである.臨床側のニーズと相まって,検査部門への定着と同時に検査センター1)への外注が増大している昨今である.一方関連の専門成書2〜5)の刊行や雑誌の特集号6)もあいついでいる.本稿では紙面の制約から,末血リンパ球培養法を主とした実践的な検査法を解説する,性染色質検査8,10,11)や線維芽細胞10,11)からの染色体分析法などは省く.なお骨髄細胞培養法については押村の解説9)を参照されたい.
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