増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
細胞診
179.染色体分析
堀池 重夫
1
,
阿部 達生
2
1京都府立医科大学・第3内科
2京都府立医科大学・衛生学
pp.2072-2073
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222868
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1970年代に開発された染色体分染法は,精神発達遅滞や先天異常として不明のまま残されていた疾患の多数が染色体異常に基づくことを明らかにした.また,一方で,細胞遺伝学は分子細胞遺伝学を経て新遺伝学へと展開している.腫瘍の領域でも,造血器腫瘍診断,leukemogenesisから最近は固形腫瘍の発がん機構の解明まで,細胞遺伝学は深くかかわりをもつようになっている.
本シリーズでは前回まで主に先天性異常領域を中心に述べられてきたため,今回は染色体異常疾患や出生前診断は成書に譲り,造血器あるいは固形腫瘍の知見を中心に述べることにする.
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