自慢の職場
新しい医療の追求とシステム化を目指す—国立循環器病センター臨床検査部
久城 英人
1
1国立循環器病センター臨床検査部
pp.614-615
発行日 1982年7月1日
Published Date 1982/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202541
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1.循環器病の制圧
近代医学の著しい進歩にもかかわらず,近年,中高年齢層の増加に伴い脳血管障害,心臓病,高血圧などに代表される循環器系疾患の有病率が高まっている.また,これらの疾患によるわが国の死亡数は国民総死亡数の約40%を占め,その疾病対策は国家的課題となっている.国立循環器病センターはこの国家的要請にこたえるために昭和52年8月,大阪の千里丘陵の一角に創設され,循環器病に関する高度の専門医療,調査・研究および医療従事者の研修に中枢的役割を果たしつつある.組織は運営部,病院および研究所の3部門で構成されている.病院規模は入院病床数600床で,その内訳は一般病床480床,特殊病床(ICU,CCU, SCU, NCU,乳幼児など)120床である.外来患者600人,さらに循環器病の悪化防止,予防の方策を調査するための集団検診100人である.
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