新しい機器の紹介
新しい血小板凝集能検査装置の開発と評価—血小板凝集能検査法の標準化を目指して(第1報)
中井 一吉
1
,
内田 景博
1
,
寺田 信幸
1
,
橋口 弘次
1
,
吉村 早苗
1
,
奥間 啓市
1
,
久城 英人
1
,
児玉 順三
1
,
吉岡 至浩
2
,
岸本 進一
2
,
河井 昭治
2
1国立循環器病センター臨床検査部
2京都第一科学
pp.457-460
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911217
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はじめに
心筋梗塞,脳梗塞などの血栓性疾患が循環器病に占める割合は近年著しく増加しており,その成因,病態の解明及び治療,予防についての対策の確立が望まれている1).
これらの対策の策一歩として,血栓症の病態を血管,血流ならびに凝固,線溶因子系とそのインヒビターの関連から捕らえる試みが行われている1).また一方では血小板の機能が血栓の成立,進展因子として大きな役割を持つものと考えられ,その測定法と臨床的位置付けについても多くの報告がある2〜7).しかしながら,血小板機能,特に凝集能検査法については基礎的な測定条件や検査データの見方,解釈についての標準的な指針を示した報告は少ない8).
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