グラフ
東京文化医学技術学校臨床検査展をみる
pp.666-669
発行日 1959年12月15日
Published Date 1959/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905641
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衛生検査技師養成所"東京文化医学技術学校"(Vol.2, No.6東京文化医学技術学校紹介参照)の生徒達は,同校秋の祭典"文化祭"で,病院の臨床検査の意義をひろく一般の人達に認識していただくため,臨床検査展を開催した。衛生検査技師法に基づく第1回の国家試験の終つた秋,法に基づく養成所の生徒達の,自分達の使命に対する高い誇りと希望に満ちた,精一杯の生活振りの一端を読者の皆様に御紹介したいと思う。
数多い医科大学の大学祭と異なり,先ず一般の人達には「衛生検査技師とは」ということから説明しなければならない。世の中の大部分の人は検査技師の存在さえ知らないからである。それで生徒達は各科目に分れて解説や実物展示をすると同時に,その場で簡単に行なえる検査を希望者に無料で実施して,綜合判定は専門の医師が受持つ,人間ドツク簡易版のようなことも行なつた。これは大変な人気を呼んで,とても希望者全部の検査には応じきれない程になつてしまつた。また医大の学生の突込んだ質問にあるだけの知識をしぼり出して必死で答えたり,小さい子供にはやさしく説明して開かせるほほえましい風景も見られた。以下写真によつて説明したいと思う。
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