自慢の職場
基礎系学科と検査部が一体となった体制—虎の門病院検査部
江部 充
1
1虎の門病院臨床検査部門診療部
pp.246-247
発行日 1982年3月1日
Published Date 1982/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202463
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1.検査部の歴史
虎の門病院は昭和33年の開設ですから,もうかれこれ24年になります.その間の急速な医療の変遷の中でいろいろな困難な問題にぶつかり,あるものは解決し,あるものは未解決のまま,牡蠣殻を船体に一杯着けた巨船のごとくpatientorientedの旗印を掲げて一生懸命荒波の中を進んでおります.
この病院の出発当初は検査部は一本でした.島峰徹郎先生(現東大教授・病理学)が部長で化学,病理,細菌,生理,血液,血清(輸血を含む)の6室があり,検査士(当院では検査技師と言わない)が20名足らずでした.当時としては450床の病院でこれだけの数の人たちが専属していたことは驚くべきことで,まさに自慢の職場と言えたでしょう.その後,川崎に出来た分院250床,外来約2,000人/日から出される検査に対応すべく,現在は図2に示したように生理,病理・細菌,臨床化学,血液・血清,内分泌の5部に分けられ,5人の部長のもとに総勢196表1)名が働いております.
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