技術講座 病理
病理検査症例の電子計算機による整理・1
電子計算機化の前に考えておくこと
馬場 謙介
1
,
上家 あけみ
2
,
小原 光祥
2
,
深川 京子
2
,
荻島 寿子
3
,
田久 浩志
4
1産業医科大学第2病理学教室
2産業医科大学病院病理部
3獨協医科大学病院病理部
4産業医科大学振動研究室
pp.160-163
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202441
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病理検査症例を電子計算化すると便利であることが分かっていながら,一昔前までは,実際にこれをやろうとすると未知の部分が多く,かなりめんどうで,また費用もかかるものであった.ところが,最近の諸技術のめざましい進歩によって,一つの病理検査室の病理診断等の情報の整理をまるまる受け持てる電子計算機が,50〜100万円程度で購入できるまでになってきた.機械が安価になるとともに,電子計算機を利用する技術も,より身近かなものになってきた.さらに,病理診断等の情報を整理するのに必要な(言うならば,電子計算機化以前の)事柄が,明確になってきたために,以前とは比べものにならないほど,電子計算機化が容易になってきた.この時点で,自力で,病理診断の整理の電子計算機化を進めようとする病理検査技師諸氏に,その手引きをするのは当を得ていると考えられる.本号では,電子計算機化以前の事柄について述べ,自ら電子計算機化する方法についての手引きは後にゆずることにする.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.