検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
インピーダンス測定法による肺機能検査—インピーダンスニューモグラフィー
川上 憲司
1
1東京慈恵会医科大学放射線科
pp.708-713
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202339
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生体自身から発生する起電力を体外より測定する方法に心電図,筋電図,脳波などがある.一方,生体に一定の強さの電流あるいは電圧を印加した場合の電気的変化を体外から検出する方法としてインピーダンスプレチスモグラフィーがある.つまり,換気量とか,血流量を電気インピーダンス変化として間接的に測定する方法である.
インピーダンス法は,電極装着部位により測定対象が異なり,頭蓋に装着し脳循環動態を検索する方法をレオエンセファログラフィー,胸部に装着して換気をモニターする方法をインピーダンスニューモグラフィー,また,頸部-胸郭下部をとりまくように電極を装着して心拍出量や心機能を検索する方法をインピーダンスカルジオグラフィーと呼ぶ.四肢に電極をまき,末梢循環を測定する場合もある.
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