検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
イオン選択性電極法(I)—基礎
柴崎 弥一郎
1
1島津製作所東京研究所
pp.714-718
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202340
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最近のイオン選択性電極法(以下,イオン電極法という)の進歩,発展は著しいものがある.pH測定用ガラス膜電極により始まった本法の発展は,各種の固体膜電極,液体膜電極など新しい電極の出現によって飛躍的に発展し,分析化学のあらゆる分野に適用されるようになった.臨床化学分析の分野についても,イオン電極が重要なセンサーとしての役割を果たすようになり,電解質,血中ガス,グルコースなどの測定に広く活用されている.
本稿では,イオン電極法による電解質測定を中心に,イオン電極法の原理,測定装置のしくみなど基礎的な事項について,その概要を紹介する.
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